配管ジャーナルPiping Journal

改めて聞きたい配管基礎知識

ステンレス鋼鋼管と異種金属を接続する際に使用する絶縁継手の種類

ステンレス配管において異種金属管と接続する場合には「絶縁」について考える必要があります。この記事では継手の「絶縁」についての概要を説明します.

配管工事で絶縁を行う理由

水などの電解溶液で電位の違う金属が接すると、電池回路が形成されます。これにより、電位の低い金属方でガルバニック腐食と呼ばれる腐食が進行します。そのため、接合する管の材質が違う場合には、電食が起きないように継手で腐食を抑制する必要があります。

ステンレス鋼鋼管と異種金属配管の相性

ステンレス鋼鋼管と他の金属の管をつなぐ場合は、直接接合できるか確認が必要です。一般的に次の表の〇となっている材質は絶縁は不要、×となっているものは絶縁処理が必要です。ステンレス鋼鋼管と電位差の少ない金属は直接接合することができます。※但し実際の配管施工では現場の仕様を確認し施工方針に従ってください

異種金属管あるいは異種金属可否
銅管
塩化ビニルライニング鋼管×
亜鉛メッキ鋼管×
青銅
耐脱亜鉛黄銅
黄銅×

引用:株式会社ベンカン「ステンレス配管用絶縁フランジ シリーズ」

ステンレス鋼管と異種材料との直接接合の可否

接続する相手の材質調節接続の可否理由

青銅
耐脱亜鉛腐食黄銅 ※1
電位が近似しているので実用的に問題なし。
はんだ成分に鉛を含有しており表面が不動態化されているので問題なし。
硬質ポリ塩化ビニル樹脂が電気の不導体であるので問題なし。
炭素鋼(亜鉛めっきしたものを含
む)、鋳鉄・鋳鋼類
×電気差が大きいので電気的に絶縁する必要がある。
黄銅×脱亜鉛腐食が促進される恐れがある。



1)○は絶縁処理不要。×は絶縁処理必要。
2)※1 一般社団法人 日本伸銅協会(以下 伸銅協会)の技術標準 JBMA T303 (JIS H 3250 の付属書Bに相当する)における第一種に適合する、耐脱亜鉛腐食黄銅とする(但し、使用温度は60℃以下)

引用:ステンレス協会配管システム普及委員会「ステンレス鋼管と異種金属とを接続する場合の絶縁施工について」

炭素鋼、鋳鉄・鋳鋼類、黄銅は絶縁が必要ですが、「耐脱亜鉛黄銅」はあらかじめ脱亜鉛腐食処理がされているため、直接接合が可能です。 以下は、ステンレス鋼鋼管と異種管接合の可否を配管別に示したものです。

用途/接続先の材質黄銅耐脱亜鉛腐食黄銅青銅アルミニウム樹脂ステンレス
給水管×××
給湯管×××
冷却水管×××
冷温水管×××
消火管×××

引用:ステンレス協会配管システム普及委員会「ステンレス鋼管と異種金属とを接続する場合の絶縁施工について」

絶縁継手の種類

継手の材質には、金属・非金属・樹脂などがあります。接合形式にはフランジ式、ねじ込み式などがあり、それぞれ現場での施工方針やメンテナンス方針に合わせて選定します。

絶縁処理を行う場合には、絶縁フランジや絶縁ユニオンなどを使用します。絶縁処理に使用する継手は、それぞれ工事に適した形状・特長があります。配管の規格、流体の内容などを考慮し、適切な継手を選びます。

絶縁フランジ

絶縁コーティングが施されたフランジで、管同士をつなぐ継手や、機器類との接続で使用されます。取り外しが比較的容易にできる点が大きなメリットです。腐食や故障など、配管の取り換えが必要になる箇所でも使用されます。

絶縁コートされていないフランジの場合、絶縁ガスケットや絶縁ボルトを併用して施工します。

絶縁ユニオン

ユニオンナット(袋ナット)をまわすことで着脱できるため、機器との取合い部の絶縁などによく使用されます。

まとめ:管の材質と施工方針に沿って絶縁継手を選ぼう

ステンレス鋼鋼管の場合、接合する管の材質によって腐食が発生する恐れがあるため、絶縁方法を考慮した継手の選択が必要となります。

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