配管ジャーナルPiping Journal

改めて聞きたい配管基礎知識

ダクタイル鋳鉄管の特徴と後継管種とは|ポイントを解説

上水場からの住宅、商業・公共施設などへの配水管は、重要な設備です。人体に例えた場合、血管のような役割を果たしているからです。

この記事では、配管の役割を担う管の一種であるダクタイル鋳鉄管の特徴と種類について解説します。

配水本管に使用するダクタイル鋳鉄管とは

ダクタイル鋳鉄管とは、延性と靱性(じんせい)を持つ金属管です。ダクタイル鋳鉄管の「ダクタイル」とは「引き伸ばせる」「柔軟な」を意味する形容詞です。「鋳鉄」は鉄を主成分として炭素を含有する合金を指します。ダクタイル鋳鉄管が全国に普及したのは1970年代前半です。

ダクタイル鋳鉄管は、靭性と耐久性がそれまでの高級鋳鉄管と比較して飛躍的に向上したため、上水道や下水道、工業用水、農業用水、ダム・河川・洪水調整池などの導水、送水、配水管で用いられてきました。

ダクタイル鋳鉄管が普及してきたポイント

当時ダクタイル鋳鉄管が採用されてきた背景には以下6点のポイントがあげられます。

  1. 強度が高かった
  2. 耐久性があった
  3. 耐食性に優れていた
  4. 継手が豊富だった
  5. 異形管が豊富で施工性に優れていた
  6. 維持管理が容易であった

当時、耐久性、耐食性に優れていたことなどが評価されてきました。地震等の地盤変化にも順応できると考えられ、配水本管の主流となっていきました。

ダクタイル鋳鉄管のデメリット

給水ダクタイル鋳鉄管の最大のデメリットは、その重量だと言えるでしょう。施工の際にクレーン等の重機が必要なケースもあります。

ダクタイル鋳鉄管の現状

全国の配水本管で使われているダクタイル鋳鉄管ですが、実耐用年数は一般的に60年~100年と考えられます。一方で、普通鋳鉄管、高級鋳鉄管と呼ばれるFC管は老朽化が進んでいます。FC管は、耐用年数から考えると更新の時期が近付いています。ほかの管材に比べ重量があるため施工に重機が必要な場合がありますが、山間地等では重機の使用が困難なこともあります。

ダクタイル鋳鉄管の後継

近年ではポリエチレン管や塩化ビニル(塩ビ)管など、衝撃に強く可とう性があり、より軽量な配管も採用されるようになってきました。今後は、交換時期が訪れたダクタイル鋳鉄管の後継に、ポリエチレン管や塩ビ管が採用されていくかもしれません。いずれも加工が容易なうえ、軽量で人力運搬が可能なため施工しやすいなどの特徴があります。 

 

配管資材の専門商社である三興バルブ継手(株)が、豊富な知識と経験で迅速に対応いたします。施工現場の状況をお聞きしてのアドバイスを積極的にしており、製品選定のお手伝いも迅速に対応いたします。

配管資材専門店VALVIA(バルビア)