配管ジャーナルPiping Journal

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電磁弁の焼損・温度上昇について【電磁弁トラブル対策Q&Aシリーズ④】

いつもお読みになって頂きありがとうございます。

今回の電磁弁トラブル対策シリーズでは、(株)ベン様の代表的な電磁弁シリーズについて寄せられるご質問の中から、温度上昇による焼損現象やその原因についてご紹介させていただきます。

それでは、今回も一緒に電磁弁仕様に関するポイントをおさえていきましょう!

Q.コイルが熱くなっているが焼損しない?温度はどのくらい上昇しているの?

A.交流コイルは通電した場合、コイルの温度が上昇していきます。

実際にコイルの温度を測定すると、コイルは極片部分が最も熱くなり、この熱がケース押えボルトに伝わります。

コイルの外側ではボルトの天辺が最も熱く75~80℃、側面は60℃前後まで昇温しますが焼損することはありません(常温の状態からの場合)。

また、コイルには耐熱クラスB(許容最高温度130℃)と耐熱クラスH(許容最高温度180℃)の2種類があり、Bにはビニール被膜のリード線、Hにはガラス繊維被膜のリード線と温度によって使い分けを行っています。

Q.コイル焼損の主な原因にはどんなことがある?

A.1交流コイルの場合、次のようなことが考えられます。

  • 本体よりコイルをはずしたまま通電してしまった
  • ゴミ、スケールによりプランジャが固着して吸着できずコイルに過大な電流が流れてしまった

※直流コイルの場合は問題ありません。

A.2その他には交流コイル、直流コイル共に以下の原因が考えられます。

  • 使用環境の湿度が非常に高い
  • 常に振動する場所に取り付けられている
  • 通電、停電の回数が多くコイルの温度変化の差が多い
  • 耐熱クラス(絶縁種別)の温度以上で使用している
  • 定格電圧以上で使用している。

などの理由が考えられます。コイルが焼損すると電磁弁は作動しなくなりますので、コイル焼損の原因に注意をしつつ、安全に電磁弁を使用していきましょう。詳しく内容を知りたい場合は、お取り扱いの代理店やメーカーに事前に確認することをお勧めいたします!もちろん当社でも承りますのでお気軽にお問合せください。

次回は、電磁弁の取り付け方向について、紹介していきます。

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