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施工管理のアウトソーシングでおすすめの派遣会社10選を紹介

人材不足が顕著な建設業界では、施工管理者の確保が困難です。施工管理業務のアウトソーシングを検討する企業も少なくないでしょう。この記事では、数多くのアウトソーシング先から自社に合った派遣会社を選定できるように、施工管理をアウトソーシングできるおすすめの派遣会社10社を紹介します。

施工管理者は労働者派遣できる

工程管理、安全管理、品質管理、原価管理の4つの管理を行う施工管理業務は、直接現場作業に従事しないため、労働者派遣を活用できます。

労働者派遣法は、土木、建設の現場で行われる作業に直接従事する業務に労働者派遣を行うこと、受け入れることを禁止しています。具体的に禁止されている業務は「土木、建築その他工作物の建設、改造、保存、修理、変更、破壊若しくは解体の作業またはこれらの作業の準備の作業に係る業務」です。

参考:建設現場で必要な 労働者派遣法の知識厚生労働省

建設業で現場作業従事者の派遣が禁止されるのは、受注生産や総合生産などを行う特殊な業態だからです。派遣を行うことによって、常用雇用が不安定になる可能性があります。

ちなみに、施工管理者のほか、現場事務所の事務員やCADオペレータも派遣できます。

人材派遣契約の種類

施工管理者を派遣会社からアウトソーシングする際の契約形態は、3種類あります。

  1. 一般派遣契約(登録型派遣)
  2. 紹介予定派遣契約
  3. 常用型派遣契約

それぞれの内容を特徴を踏まえて解説します。

1.一般派遣契約

一般派遣契約は、人材派遣会社と雇用契約を結んだ労働者を、企業に派遣してもらう雇用形態のことです。登録型派遣とも呼ばれ、定められた期間を迎えれば契約も終了するため、人材を流動的に活用できます。

正社員として雇用するのが難しい場合のほか、繁忙期のような仕事が集中する時期など、期間を定めて人材を雇用することにより、雇用コストの削減につながります。派遣社員の給料や社会保険の管理は派遣会社が行うため、手間も省けます。

ただし、一般派遣契約の場合、同じ職場や部署で働ける期間は最大で3年までです。その後も契約を継続したいなら、直接雇用や無期雇用に切り替えるか、部署を異動する必要があります。

2.紹介予定派遣契約

紹介予定派遣契約とは、派遣会社が労働者の派遣を始める前後に、労働者と派遣先企業に対して、直接雇用を前提に職業紹介を行う、あるいは職業紹介を行うことを予定する契約です。

最長6か月の派遣契約が終了したあと、労働者と派遣先企業双方の合意があれば、正社員または契約社員として直接雇用します。派遣期間中に労働者を見極めてから直接雇用できるため、ミスマッチを防げます。

3.常用型派遣契約

常用型派遣契約は、人材派遣会社と無期雇用契約を交わし、派遣先で働く契約です。 契約期限は定められておりません。派遣先の有無に関わらず雇用契約が生まれる点が、一般派遣とは異なります。派遣先での就業が終了しても派遣元企業との雇用は継続されるため、安定した収入を得られます。

常用型派遣の場合、派遣元での研修が受けられるなど、業界・業種が多種多様な派遣先に対応するためのサポートが充実しています。希望するスキルを備えた人材を見つけるには、施工管理の研修制度が充実している派遣会社に依頼するのも1つの手段です。

特定派遣契約(廃止)

特定派遣は、派遣会社の常用社員として期間の定めなく働く契約方法です。2015年の労働者派遣法の改正によって廃止となりました。

参考:平成27年労働者派遣法の改正について|厚生労働省

契約社員として働く場合もあり、労働者の収入が安定しないこと、許可を必要とせず届け出のみで事業を行えていたことなどが廃止の理由と考えられています。制度上は一般派遣よりも長期で働けるため収入は安定すると考えられていましたが、実際には契約社員として働くこともありました。

施工管理をアウトソーシングするメリット・デメリット

アウトソーシングとは、特定の業務を外部の会社やスタッフに委託することです。施工管理のアウトソーシングでは、プロの施工管理技士に現場の施工管理業務を一任する、または部分的に任せられます。

ここでは、施工管理をアウトソーシングするメリット・デメリットについて紹介します。依頼する前にメリット・デメリットを把握し、依頼後の後悔を防ぎましょう。

施工管理をアウトソーシングする2つのメリット

施工管理をアウトソーシングするメリットは、リソース不足の解消と、人材育成にかかる手間とコストの軽減の2つあります。

建設業界では人材不足が起きている企業も少なくありません。しかし、工事を進行するには施工管理技士が必須です。施工管理業務をアウトソーシングすることによって、その業務に関わっていた社員をコア業務に振り分けたり、より多くの工事を受注したりできるなど、企業の運営が捗ります。

もう1つのメリットは、施工管理技士を自社で育成する手間やコストが軽減できることです。例えば、施工管理技士の1級の受験資格を取得するには、最低でも3年の実務経験が必要です。未経験から熟練された社員に育つまでの雇用コストを考慮すると、アウトソーシングで施工管理技士を派遣してもらう方が短期的にはコストが抑えられます。

施工管理をアウトソーシングするデメリット

派遣人材のスキルや能力には差があります。同じ施工管理技士の資格を所有している人材でも、携わってきた実務や経験年数によって、蓄積されたノウハウは異なります。

施工管理をアウトソーシングする際は、派遣元企業の研修システムや雇用するスタッフの質、実績などをリサーチして複数の企業を比較検討しましょう。その上で、自社の業務内容に沿った条件を詳しく提示することが重要です。スタッフを派遣した後のサポートも、企業によってさまざまなため、合わせて調べておくといいでしょう。

施工管理者をアウトソーシングできる派遣会社10社

ここでは、施工管理者をアウトソーシングできる派遣会社10社を紹介します。

  1. 株式会社ウィルオブ・コンストラクション
  2. 株式会社テクノプロ・コンストラクション
  3. 共同エンジニアリング株式会社
  4. 株式会社夢真
  5. 株式会社リクルートスタッフィング
  6. 株式会社アーキ・ジャパン
  7. パーソナルテンプスタッフ株式会社|テンプスタッフ
  8. 株式会社プロサーチ
  9. アイアール株式会社
  10. JAGフィールド株式会社

それぞれのサービス内容や特徴を紹介するので、ぜひアウトソーシングサービスを選ぶ際に参考にしてください。

1.株式会社ウィルオブ・コンストラクション

株式会社ウィルオブ・コンストラクションは、施工管理技士に特化した人材サービス会社です。人材派遣と人材紹介の2つのサービスを提供しています。

人材派遣なら求人掲載料金をかけず、募集要件のヒアリング、派遣社員との顔合わせ、契約書の締結を行うだけでスピーディに施工管理技士を確保できます。一方、人材紹介であれば初期費用無料で、即戦力の施工管理技士を自社の正社員として雇用できます。

人材事業のほか、国内最大級の45万人という利用者数を持つ「施工管理求人ナビ」という施工管理技師専門の転職サイトも運営しています。多くの施工管理技師が登録されたデータベースから、企業の要望や予算に応じた人材を分析して、技術者をスピーディに派遣できます。

また、正社員として転職を希望している技術者と、技術者を正社員として採用したい企業の双方が満足する最適なマッチングを、独自のオートメーションシステムによってサポートしています。採用が難しい職種の一つである施工管理技士を、これまで多くの現場に派遣した実績があります。

株式会社ウィルオブ・コンストラクション

2.株式会社テクノプロ・コンストラクション

株式会社テクノプロ・コンストラクションは、建築や設備・電気、プラントエンジニアリング、土木など、さまざまな分野の建設現場を支える施工管理技師を派遣、紹介しています。

高い技術を持つベテランと、独自の研修システムによって活躍する若手の両方が所属しています。また、施工管理研修を行う技術センターを設置し、経験別で構成したカリキュラムによって段階的レベルアップを図るなど、所属する施工管理技士の教育にも注力しています。

未経験者を対象とした基礎知識の講義や実習(図面、測量)などの集中研修、現場経験1年以上3年未満の技術者が対象とした初級研修、現場経験3年以上5年未満の技術者を対象とした中級研修を段階的に実施し、企業の求める人材の育成を図ります。

成功報酬型を採用した人材紹介では、入社後の費用発生となるため、ランニングコストはかかりません。紹介予定派遣制度もあり、派遣労働者が社風に馴染めるのか、人間関係を構築できるのかなどを確認してから採用できます。

株式会社テクノプロ・コンストラクション

3.共同エンジニアリング株式会社

「人材派遣」と「受託業務」の2つの軸で事業を展開する共同エンジニアリング株式会社は、
国内外に豊富な実績を持つ建設コンサルティング企業です。

人材派遣事業では、管工事や電気工事、土木、プラントなどの施工業務に対応した人材が豊富に在籍しています。施工管理技師やCADオペレーター、事務員など、企業のニーズに合わせた人材を派遣できます。建設の知識だけでなくビジネスの基礎、メンタル面などの教育を徹底した自社研修で、若手人材の育成にも熱心です。

受託業務事業では、建築生産設計からプラント設計までの設計・施工図の作成業務を依頼でき、指揮系統の統一や労務管理、人事管理、設備投資の3つのコスト削減と業務の効率化をサポートします。現場経験豊富な施工管理技士による安全な環境管理でトラブル対策も実施します。

共同エンジニアリング株式会社

4.株式会社夢真

株式会社夢真は、建設技術者派遣と施工図作図サービスを中心に事業を展開しています。若手からベテランまで5,000名以上在籍する施工管理技術者の中からニーズに応じた優秀な人材を派遣して、業務上の問題の解決と高効率な現場環境づくりを提案します。

CADオペレーターの派遣にも対応しており、施工図の作図やチェック、訂正、建設事務など幅広い業務をサポートできます。企業に派遣されるCADオペレーターは、AutoCADとJwCadの2種類のCAD操作、なおかつExcelやWordといった事務作業で基本となるソフトの操作を、研修で学んでいます。また、施工図の作成サービスでは30年以上の作図ノウハウを活用し、国内外で総勢250名の技術者が企業のニーズに答えます。現在では30種類を超える図面に対応しています。

夢真は、「施工管理求人 俺の夢」という施工管理技士専門の転職情報サイトも運営しており、1,000人以上の登録者情報や6,000件以上の求人総掲載数を誇り、企業にマッチした最適な人材を提供できます。

株式会社夢真

5.株式会社リクルートスタッフィング

リクルートグループの1社である株式会社リクルートスタッフィングは、紹介予定派遣、人材派遣、アウトソーシングなど、100万人以上の豊富な在籍スタッフと人材サービス分野のパイオニアとして蓄積されたノウハウによって、施工管理技師の派遣をサポートします。

対応する分野は主に事務や営業、IT、販売、介護などですが、ジャンルに特化したZIP WORKやJapaning、キャリアウィンク、シニアプロフェッショナルなど多数のサービスを展開しているため、豊富なデータベースから施工管理者を確保できます。

人材派遣を活用すれば、必要な時に期間を定めて施工管理経験者を確保できる上、教育のコストや社員募集、採用などに関わる手間とコストも削減できます。正社員雇用を前提に派遣サービスを利用したい場合には、紹介予定派遣を活用するといいでしょう。適性を見極めたうえで直接雇用できます。

株式会社リクルートスタッフィング

6.株式会社アーキ・ジャパン

建設事業をメインに人材サービスを展開する株式会社アーキ・ジャパンは、施工管理技師や設計士、CADオペレーターなどのエンジニアと大手ゼネコン業界の企業のマッチングを支援します。

建築や土木、設備、電気、プラントなど多様な分野で合計7,000名以上のエンジニアが登録しています。活気にあふれる20代のエンジニアが全体の6割以上を占めることに加え、経験豊富な30~70代の幅広い年代のエンジニアが日々スキルを磨いています。

グループ企業のアクト・ジャパンでは、建設業界に特化した研修機関「日本建設技術教育センター」を設けて、若手人材を即戦力とする育成教育に注力しています。研修では、ビジネスマナーをはじめCADや測量の実機講座まで、目的に合わせてコースを選べます。

また、建設業界に特化した転職支援事業も展開しています。建設業界に特化した複数のサービスによって、質の高い施工管理技士を派遣します。

株式会社アーキ・ジャパン

7.パーソナルテンプスタッフ株式会社

パーソナルテンプスタッフ株式会社は、人材派遣やアウトソーシング・BPO、紹介予定派遣、人材紹介などを行っています。施工管理をアウトソーシングしたい場合も、企業のニーズに合った人材を多様な形で派遣できるのが魅力です。

在籍する人材の教育においては、オフィス・オートメーション機器の取り扱い知識や操作スキルを身につけるOAトレーニング講座や自宅で学習できるeラーニング「L-TEMP」など、さまざまな研修を実施しており、専門スキルを身につけられます。

加えて、4万件を超える取引社数や10万人以上の稼働スタッフのデータを分析しており、経験やスキルのほか、数値化の難しい相性や適性などを見極めて人材を紹介しています。

人材を派遣・紹介した後も定期的な職場訪問や、ジョブカウンセリングの実施、スタッフ相談窓口を設けることにより、派遣スタッフが本来の能力を発揮し安定就業できるようサポートします。

パーソナルテンプスタッフ株式会社

8.株式会社プロサーチ

株式会社プロサーチは、建設業界に特化したアウトソーシングサービスを提供しています。建設、土木の分野を中心に電気、情報通信分野を支えるエンジニアが在籍しており、設計段階から施工業務、アフター対応まで、建設業務をトータルサポートしています。

建築施工管理士、管工事施工管理技士、土木施工管理技士などの専門資格を持っている業界歴が長い40〜50代の人材が多く在籍していることも強みの1つです。また、20〜30代の活気のある人材も50代とほぼ同数在籍しており、質の高い技術力と共に将来的な労働力の安定もサポートできます。

雇用形態、スタッフフォロー体制、働きやすさなどスタッフの満足度を高める取り組みに力を入れているため、派遣後の現場の定着率も高いです。

株式会社プロサーチ

9.アイアール株式会社

アイアール株式会社は、総合建設工事事業や設計事業、人材コンサルティング・人材育成事業を展開し、建築、土木、設備工事に関わる企業をサポートしています。

人材コンサルティング・人材育成事業では施工管理技士の派遣、紹介予定派遣、人材紹介に対応しており、現場のニーズに合わせて、施工管理技士や設計士、事務スタッフなど、適切な人材をスピーディに提案できます。

全国への派遣やアウトソーシング事業だけでなく、建設業に特化して若手技術者の育成も行っています。加えて、メーカーや施工会社への技術支援経験や蓄積したノウハウによって、施工プロジェクトをサポートできます。

アイアール株式会社

10.JAGフィールド株式会社

JAGフィールド株式会社は、建設事業、設計事業、ビル管理事業、BIM事業など建設業界に特化した人材を育成・派遣するサービスを提供しています。人材派遣や紹介のほか、海外エンジニア事業、BIM・VR設計受託などの事業によって、建設企業をサポートします。

人材派遣では、働きやすい環境作りと雇用の安定性を確立することによって優秀な技術者を確保し、多くの企業と取引を実現します。充実した教育制度によって、施工管理技師の育成から雇用までをトータルで支援します。また、企業の要望を詳細までヒアリングし、ニーズを分析することで、即戦力の人材を企業に派遣します。

紹介事業においても、直接雇用する通常の人材紹介と紹介予定派遣との2つ方法のいずれかを初めから選べます。即戦力となる1・2級建築施工管理技士や1・2級土木施工管理技士、1・2級電気工事施工管理技士、1・2級管工事施工管理技士などの有資格者が在籍しているため、採用コストを抑えて即戦力の人材を確保できます。

JAGフィールド株式会社

施工管理はアウトソーシングサービスを活用しよう

土木、建設の現場で行われる作業に直接従事する労働者派遣は禁止されていますが、施工管理者はアウトソーシングできます。リソースが不足している、または育成費用を抑えたいなどの課題を抱える建設企業は、依頼する企業を詳しく調べた上で、アウトソーシングサービスを利用するといいでしょう。

将来的に自社で施工管理士を雇用したければ、紹介予定派遣を利用するのも1つの手段です。

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