配管ジャーナルPiping Journal

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量水器の新基準「JIS化対応」とは?基準に沿って選ぶことが重要

量水器とは、水道の水の量を計る積算体積計のことを言います。水道メーターも水道水の使用量を計る計量器なので、基本的に量水器と水道メーターは同じものを指します。 計量などに使用されるため、量水器は正しい基準で選定する必要があります。ここでは量水器の概要、選定基準などについて紹介します。

特定計量器としての量水器

量水器と水道メーターは同じものを指し、用途の違いはありません。ただし、水道メーターは配管上に設置される場合が多いのに対し、量水器は水道メーターが格納されている外付けのケースを指す場合もあり、多くの場合形状や設置場所の違いはあります。 なお、計量法上、量水器(水道メーター)は特定計量器として扱われます。

特定計量器について

量水器(水道メーター)は、計量法施行令第2条で定められた特定計量器の一つです。量水器(水道メーター)は、取引や証明における計量に使用され、一般消費者の生活に用いられます。 これらは適正な計量の実施が必要になるため、その構造や器差に関しては基準が大変重要です。計量法施行令第2条では、量水器は積算体積計のうち、口径350㎜以下の特定計量器であることを定めています。

量水器の構造

量水器(水道メーター)には主に5種類の計量構造の違いがあります。

接線流羽根車式

接続方向からの水流によって計量室内に取り付けられた羽根車が回転するものを指します。直接水流を羽根車に与え13㎜口径に採用される単箱型、複数のノズルから噴射水流を羽根車に与え20㎜以上口径に採用される複箱型の2種類があります。

軸流羽根車式(ウォルトマン式)

垂直に取り付けられた螺旋状の羽根車を、メーター内の水流が下方から上方へ流れ回転させる構造です。水量の大小に依る性能の違いはありませんが、大流量などの広範囲の計量により適しています。メーターからのパルス信号を遠隔受信して、総積算値をLCD表示するパルス式なども流通しています。

乾式

表示部に水が入ってこないタイプのものを指します。目盛板など表示機構は、受圧板により流水部と隔離されます。目盛りに水の影響を受けないため検針しやすいのが特徴で、より検針者の目線に沿った構造となっています。羽根車の回転はマグネットカップリングによって表示機構へ伝達されます。

電子式

表示部に水量が液晶表示されるものをいいます(電子式表示部)。羽根車に永久磁石を取り付け、羽根車の回転を磁気センサーで電気信号として検出します。表示部に内蔵したマイコンで演算処理し、通過水量を液晶表示させる仕組みです。 表示部が液晶表示なので、目盛り検針とは違い読み間違えることが各段に少なくなり、より正しい検針が可能です。

電磁式

磁界の中を導電性流体が流れると、導電性流体の向きと直角の方向に平均流速と比例した起電力が発生するという原理を利用した計量方式を採用したものです。量水器から直接検針せずカウンタからの検針が可能なパルス式遠隔装備なども電磁式です。 電磁式に利用されている原理は、「電磁誘導により発生する起電力は、その回路を貫く単位時間当たりの磁束の変化に比例する」というファラデーの法則を基としています。

旧基準から新基準へ!JIS化対応量水器は必須

平成17年10月に計量法が改正され、新基準に基づいた量水器(水道メーター)の使用が必須となりました。 ここでは、新基準について解説します。

計量法の新基準について

国際規格に沿った日本の認証取得をすることを盛り込んだ計量法の改正・施行が平成17年10月に行われました。計量法は従来、日本独自の規格でしたが、OIMLという国際規格に整合させることを目的に、平成17年3月に新たな水道メーターの日本工業規格(JIS)が発行されました。

JIS化された量水器の性能、構造の新技術基準は、国際規格(OIML/ISO)がベースとなっています。新技術基準がJIS化され、その基準に対応したものを「JIS化対応」と呼んでいます。

旧基準の量水器(水道メーター)の使用期限

計量法改正後、旧基準のメーターの経過措置は平成23年3月までとなり、平成23年4月以降は旧基準でのメーターの使用は不可です。また、平成17年10月以降は旧基準検定合格品の使用期限は平成31年3月まででした。

現在は交換を含め、新しく設置する量水器(水道メーター)はすべて、JIS化対応された機器でなければなりません。

旧基準と新基準の主な変更点

旧基準と比べ新基準は、構造や検定要件がより厳しくなっています。器差性能基準については器差性能(誤差範囲)が±2%領域が広がり、よりフラットな性能となりました。計量範囲も広がっています。

圧力損失基準については、旧基準では0.1MPaを超えても表記すれば問題ありませんでしたが、新基準では超えてはならないとされています。さらに試験流量の拡大、試験時間の変更など耐久試験基準の変更もあります。

まとめ:量水器は新基準(JIS化対応)で選ぼう

量水器と水道メーターは、同じ特定計量器で用途の違いはありません。量水器(水道メーター)は、主に構造の違う5種類のものがあります。検針方法や使用水量、口径などを基準に、新基準のJIS化対応した量水器を選びます。

適正使用流量範囲以上の水量で連続使用すれば故障の原因となります。量水器選定の際は、計画使用水量の最小、常用なのかどうか、最大流量を確実に把握することも重要です。

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