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排水用鋳鉄管の改修工事に困らない!施工方法ガイド

排水用鋳鉄管は、棒状黒鉛による耐食性を特徴とし、建築設備分野で数多く使用されてきました。現在では建物や排水器具の更新に伴い、寿命が尽きる前に他管材へ切り替えるなどの改修工事が行われています。

この記事では、経年劣化などの理由による、老朽化した排水用鋳鉄管を補修・更新する施工方法を紹介します。

排水用鋳鉄管の種類

排水用鋳鉄管には鉛コーキング、メカニカル形(フランジ)、ワンタッチゴムの接続方式があります

排水用鋳鉄管を更新する方法

現在の排水用鋳鉄管を用いた配管は、経年劣化による漏水や詰まりなどのトラブル対策のため、異種管への更新工事が多く行われています。よく使用されている排水用鋳鉄管からの切り替え更新方法を4つご紹介します。

1.塩ビ管へ切り替える方法

排水用鋳鉄管の状態が良ければそのまま使用し、塩ビ管を接続します。鋳鉄管継手部にあるフランジ部分のゴムパッキンを、塩ビ管接続用の専用ゴムパッキンに取り替え、塩ビ管を接続します。 ゴムパッキンを交換するだけなのでコストは抑えられますが、状態によってはフランジ、ボルトナットを再利用できない場合もあります。

2.MD継手(排水鋼管用可とう継手)を使用する

排水用鋳鉄管を途中で切断し、比較的安価なMD継手という排水可とう継手を用いて塩ビ管に切り替えます。MD継手を使用する際には、MDフランジと排水用鋳鉄管用ロックパッキンのセットを使用します。

3.ストラブカップリング継手を使用する

ショーボンドマテリアル株式会社が製造する排水用鋳鉄管接続用のストラブカップリング継手を使用し、排水用鋳鉄管と塩ビ管をつなぐことができます。2と同様、排水用鋳鉄管を途中で切断し接続します。

MD継手と比較してストラブカップリングは高価ですが、六角レンチを使用できるため施工自体は非常に楽にできます。ただし適用管サイズは80A~150Aまでに限られます。

排水用鋳鉄管接続のストラブカップリングにはFCタイプとFCVタイプがあり、排水用鋳鉄管と塩ビ管を接続するのはFCVタイプです。FCVタイプは、内部のゴムスリーブに段差をつけて排水用鋳鉄管と塩ビ管の外径差に対応しているため管の差し込み側が決まっています。接続時には接続方向を間違わないよう注意が必要です。

4.排水用鋳鉄管そのものを新しい配管に更新する

経年劣化や更新作業ができないなどの理由があり、排水用鋳鉄管の継続使用が難しい場合はすべてを新しい管種に切り替えます。

改修時に新たに施工すればこの先改修の必要がなくなりますが、その分コストは高くなり、工期も長くなります。

鋳鉄管やダクタイル鋳鉄管について、次の記事で詳しく解説しています。
●鋳鉄管とは?歴史と特徴・求められる性能について解説
●ダクタイル鋳鉄管の特徴と後継管種とは|ポイントを解説

まとめ:排水用鋳鉄管を改修する方法はさまざま

排水用鋳鉄管は一部の接続部品を除き販売を終了しているため、改修時には代替品となる現行品を使用して工事を進ねばなりません。そのため、広く情報収集をしながら工事の準備を進めることが非常に重要です。 排水用鋳鉄管の改修工事の際には、事前の調査を通じて現状を把握してから、メーカーの代理店にご相談を。現場で使用されている写真などがあれば、品番特定がスムーズに進むこともありますので、現物確認をお勧めします。

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