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溶接継手の亜鉛メッキ除去とは?3つのリスクと外注するメリットを紹介

亜鉛 メッキ 溶接

亜鉛メッキが施された継手は直接溶接できないため、亜鉛メッキの除去が必要です。しかし作業員による亜鉛除去作業は手間や時間、回転器具の使用によるリスクなどが発生します。これらの問題に悩んでいる企業は多いのではないでしょうか?

そこでこの記事では、亜鉛メッキ除去について解説していきます。

溶接継手には亜鉛メッキ除去が必要

継手に亜鉛メッキがされている場合、その除去を行わなければ溶接できません。 亜鉛上に直接溶接すると、熱入れによる耐食性の低下や後塗装にかかる時間など、生産性の低下は避けられないからです。

亜鉛メッキ3つの除去方法

亜鉛メッキの除去には以下のような方法があります。

  • 塩酸溶液での溶解
  • 手動工具での切削加工
  • 専用の機械での切削加工

塩酸溶液を用いての溶解と手動工具での切削加工は、手間と時間がかかり生産性の向上が望めません。そのため専用の機械での切削加工がおすすめです。

亜鉛メッキを溶接・除去する際に起こる3つの問題

前述の通り、亜鉛メッキが施された継手を溶接・除去する際にはさまざまな問題が起こります。ここではその問題について詳しく解説していきます。

気孔欠陥(ブローホール・ピット)

亜鉛メッキの継手を溶接する際に、熱により分解した亜鉛が気化して生じるガスやヒュームの発生により、金属の表面や内部に気孔ができる現象です。 気孔欠陥が生じると耐食性や溶接強度が低下します。

亜鉛中毒の可能性

亜鉛除去する際、発生する塩類を吸い込むと口内や消化器官の粘膜を刺激して、亜鉛中毒を招く恐れがあります。人が吸入した場合の経口致死量は5〜15g程度で、発熱やむかつき、悪寒、嘔吐、胃痛、下痢などの症状を引き起こし、最悪の場合虚脱を招く恐れがあります。 実際に鉛中毒予防規則が労働安全衛生法で定められています。

生産性の低下・怪我のリスク

手動工具などを使用して亜鉛除去を行うと、安定した加工が行なえず、切削に長時間を要します。さらに回転部分が安定しないことにより怪我のリスクもあります。

これらの問題を解決するために亜鉛除去サービスが存在します。 亜鉛除去にかかる時間・コストをカットし、安全に高品質な製品を取得できます。

まとめ:溶接継手の亜鉛メッキ除去は外注して行うのがおすすめ

亜鉛メッキが施された継手をそのまま溶接すると、製品の品質・生産性の低下、怪我や中毒によるリスクなどのさまざまな問題が生じます。

外注先では、依頼内容に沿って溶接継手の亜鉛除去を行い、通常、手間がかかる亜鉛除去作業も専用の機械を使用すれば早く安全に行えるだけでなく、設置・取り付け作業にも手が回り、作業効率が格段に上昇します。さらに品質が均一な製品に仕上がり、溶接不良などが軽減されるメリットもあります。

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